別訳【金剛経】
第1話 イントロダクション (法会因由分)
2008.10.18
かつてブッダが、シュラヴァスティー市の大富豪スダッタ(須達長者)に買ってもらった祇園精舎で1250人の弟子たちとともに暮らしていた時のこと。
その日もブッダは朝から市内の商店街へ出かけていき、人々からわけてもらった食べ物で朝食を済ませると、帰ってきて自分の席に座りました。
そしていつものように座禅を組むと、背筋を伸ばして大きく深呼吸をしたのです。
それを合図に、大勢の弟子たちはブッダのまわりに集まってきて腰をおろしました。
で、「今日はどんな面白い話が聞けるのだろうか」と、ワクワクしながら耳を傾けてじっと待機の姿勢をとりました。