東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。
意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。

updated 2021-12-07

  • HOME
  • >
  • 第38話 菩薩たちの意見発表1

超訳【維摩経】

第38話 菩薩たちの意見発表1

2007.8.5

菩薩たちの「発表会」は続きます。
菩薩5:「「動く心」と「動かない心」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「「心」は動いたり動かなかったりするようなものではない」のだということを知りました。
「心」のハタラキがない以上、「全ての事象は平等」となります。
これこそ「絶対」の境地です!」
菩薩6:「「存在する」と「存在しない」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「存在しない」ことが「存在する」のだということを知りました。
「アル」も「ナイ」も同列に扱ってかまわない。
これこそ「絶対」の境地です!」
菩薩7:「「救おうとする心」と「救いを求める心」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「「心」はマボロシのようなものだ」ということを知りました。
「心がマボロシである」以上、「救おうとする心」と「救いを求める心」は全く同じものであるということがわかります。
どちらも等しく「マボロシ」なのです。
これこそ「絶対」の境地です!」
菩薩8:「「善」と「悪」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「善悪は存在しない」のだということを知りました。
「善」は「悪」を前提とし、「悪」は「善」を前提とした概念だからです。
もし、あるものを「善」としたならば、そうではないものは全て「悪」となります。
「善」が滅びた時、「悪」もまた滅びます。
その逆もまた同じです。
これこそ「絶対」の境地です!」
菩薩9:「「有罪」と「無罪」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「そもそも「罪」などというものは存在しない」のだということを知りました。
「罪」が存在しなければ、その「有無」を問う議論は無意味となります。
「縛られることがない」以上、「解放されることもない」のです。
これこそ「絶対」の境地です!」
菩薩10:「「煩悩」と「悟り」、この2つこそが最も根本的な対立です。
そこを突きつめて研究した結果、私は「煩悩こそ悟りである」のだということを知りました。
言い換えるなら、「煩悩も悟りも存在しない」のです。
というか、そんなことぶっちゃけ「どうでもいい」のです。
これこそ「絶対」の境地です!」

以下のメニューバーをクリック⇒ ジャンルごとに開閉
画面左上の「超訳文庫」ロゴマークをクリック ⇒ 超訳文庫トップページへ戻る
メニュー上下の横長バーの「HOME」をクリック ⇒ 各コーナートップページに戻る
↓それでは、どうぞごゆっくり。

昔の中国の人が考えたこと

諸子百家

LinkIcon おもしろ論語(孔子)
LinkIcon 老子
LinkIcon 荘子
LinkIcon 列子
LinkIcon 孟子

四書五経

LinkIcon 【大学】

日本が誇る大学者のご意見たち。
今のところ、明治維新期に活躍した人がメインです。
LinkIcon 井上円了
LinkIcon 【西国立志編】
LinkIcon 富永仲基
LinkIcon 内藤湖南
LinkIcon 【風姿花伝】

キリストが生まれるよりも昔から、「神」と人との間にはいろいろあったのです・・・

旧約聖書

LinkIcon 【旧約の預言者たち】

中国武術家である徐紀(Adam Hsu)老師の論文をご紹介。
LinkIcon 【中国武術論】

古典翻訳ではない、自作の文章を掲載します。「超訳文庫」の趣旨から外れますが、ご容赦くださいませ。
LinkIcon ぶんのすけ文集

LinkIcon ぶんちん堂 Web Shop


超訳文庫のコンテンツを書籍化して頒布する企画です。
PC画面もいいけれど、じっくり読むにはやっぱり「本」がよいという方にオススメです。
目に優しく手ざわりのよい書籍用紙を使用。A5サイズです。
編集はもとより印刷・製本に至るまで完全に自家製ですので、仕上がりは工業製品には劣りますが、「手作りの味」だと思っていただければ幸いです。

LinkIcon ぶんちん堂 Web Shop 公式ブログ


超訳文庫の書籍化・通販などを手がける奇特集団、「ぶんちん堂」スタッフによる活動の記録やお知らせ。
当サイト管理者のぶんのすけも「作家」として登場します。

LinkIcon BUNCHIN.COM