昼どき!霞ヶ関放浪記

にわか役人が自らの足・眼・舌・銭を使って、霞ヶ関の昼の「真実」を暴く!!

このコラムは、2002年夏から2003年春に実施した取材に基づいて書かれています。
文中に登場する省庁名、食堂名およびメニュー内容などは、現状と異なっている可能性が高いことをご了承くださいませ。
まぁ、そんなに大きくも変わらないでしょうけれども・・・(追加取材したいなぁ)

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更新日 2022-06-02 | 作成日 2021-12-07

合同庁舎6号館C棟(東京家庭裁判所ほか)

「東京家庭裁判所内食堂」(和・洋・中)

100席、カフェテリア方式
☆メニュー例: 定食A~E¥450~750、ラーメン¥380、そば・うどん¥350



1.法務関係省庁ばかりが入っている6号館シリーズの最後がここ、C棟だ。
2.というか、東京家庭裁判所そのものだよね?ああ、簡易裁判所も併設されているのか。
1.A・B・Cの中で民間人の出入りが一番激しいのではないかな。ほら、普段着のおばさんやおじさんが入口でたむろっているぞ。
2.なになに?「相続権の放棄、子の氏の変更などはこちらの窓口へ」?いろんな事情のある人たちが訪れる場所なんだな、ここは。
1.そういう目で見ると、皆わけありに見えてくるから不思議なもんだな。
あそこのステンドガラスのタイトルが「希望」とかだったりするのもそういう理由からかな、人は自分には無いものを求めるというし。
2.頼むから、そういう皮肉はもっと小さい声で言ってくれよ!睨まれたじゃないか・・・
1.すまんすまん、早く地下に逃げよう!
2.おい・・・なんか下の階にも謎の待合スペースがあっておっさんとおばさんがタバコを吸いながらたむろっているぞ。
何かの手続を待っているのかな?
1.ああ、あそこだな、このあいだB棟に抜けようとして止められた東京高裁への通路は。
2.本当だ、「裁判官と弁護士しか通しません」といった主旨の紙が貼ってあるな。
1.で、その真横が食堂かい!なんか守衛に見つめられながら食品サンプルを見るというのも緊張する作業だな。
なんか食欲がなくなってきた・・・
2.定食がAからEまでの5段階あるな、だいたい50円きざみか。
1.ラーメンやスパゲティーもあるな。
2.さっきから見ていると、麺ものに人気があるようなので、僕はスパゲティーにしてみよう。
1.じゃ僕はうどんにしよう。
2.え!?職員ですかって?・・・違います。
ここも職員割引系なのか・・・
1.おい、見ろよ!あそこで麺をゆでているんだけど、業務用の冷凍麺が大量に置いてあるぞ!この間近所のディスカウントストアで売っていた奴とそっくりだ。
5食分で460円とかだったので、買うか買うまいか悩んだ末に結局買わなかったので覚えている。
確か全日食チェーンの・・・
2.じゃあ、うどんの原価は100円ちょっとか、まぁそんなもんかなぁ。冷凍麺て意外とおいしいしね。
1.スパゲティーはなんか木製のバットに並べてある生麺をゆでているな、スパゲティーって乾麺からゆでたことしかないから、なんか新鮮に感じるな、そば屋みたいだ。
2.・・・えらい時間をかけてゆでているな。大丈夫か?
1.先に座っているよ。
2.ああ、やっとできた。生麺からのゆでたてスパゲティー、さぞやアルデンテでおいしかろう・・・って、おい!
なんでこんなふにゃふにゃなんだよ!太麺だからなんかトマト味の皿うどんみたいな雰囲気になっちまってるぞ。
ミートソースもなんか焦点のボケた味だし・・・ちょっと失敗したかな。付け合せのサラダもキャベツの千切りを小鉢に押し込んだだけのものだし・・・
1.うどんは普通の冷凍麺の味だぞ。わざわざ食堂で食べるほどの味ではないかもしれないけど・・・
2.ここも金バッジ、銀バッジばっかりだな。じいさんばっかりのようだけど、平均年齢はいくつなんだろう?
1.あそこに学生みたいなのがいるぞ、周りがお年寄りばかりだからか、やたら肌がつやつやして見えるな・・・
2.あれは司法修習生だ。世間の常識を失わないためにも、なるべく昼ご飯は外で食べてもらいたいね。