昼どき!霞ヶ関放浪記

にわか役人が自らの足・眼・舌・銭を使って、霞ヶ関の昼の「真実」を暴く!!

このコラムは、2002年夏から2003年春に実施した取材に基づいて書かれています。
文中に登場する省庁名、食堂名およびメニュー内容などは、現状と異なっている可能性が高いことをご了承くださいませ。
まぁ、そんなに大きくも変わらないでしょうけれども・・・(追加取材したいなぁ)

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更新日 2022-06-02 | 作成日 2021-12-07

内閣府

「食堂」(和・洋・中・売店)

80席、カフェテリア方式
☆メニュー例:麺(和・中)¥350、定食(和・洋)¥350、軽食(和・洋)¥350



1.国会議事堂と総理大臣官邸の両方に面した建物、それが内閣府だ。
2.昔は総理府っていっていたよね。何か変わったんだろうか?
1.「強い内閣」を目指すため、大蔵省から金融監督に関する権限を取り上げたり、人事院から天下りの承認権限を取り上げたり・・・
2.いやいや、天下りの件はまだ決まってないだろ!
1.そうだっけ?まぁとにかく、総理大臣のお膝元ってことだよ。
2.「各省より一段高い立場から」仕事をする、とパンフレットに書いてあるだけあって、確かに霞ヶ関を見下ろせる高台に位置しているな。坂を登ってくるのが大変だ・・・
1.あれを見ろ!なんてことだ!総理大臣官邸が破壊されている!!
2.いや、あれは旧官邸だよ。その後ろに新官邸ができたんで取り壊しているんだね。
1.えぇっ!?壊しちゃうの?5.15事件や2.26事件の刀傷や弾痕とかが残っているっていうから、是非、見に行こうと思っていたのに・・・
2.確かにね。防衛庁の市ヶ谷記念館みたいに一部だけでも移設して昭和の記録とすればいいのにね。
まぁ、税金の無駄遣いだって批判されるだろうけど、もっとびっくりするような、国民にとって何の意味もないべらぼうな無駄遣いが他のところでは行われているわけだし、それに比べたら意味があると思うのだけど。
1.ここが入口ロビーだ。前に来た時は、「北方領土返還」のポスターやパンフレットがたくさん置いてあったんだけど、片付けちゃったのかな?
2.僕が前に来た時は、北朝鮮拉致被害者の家族の方が出てきて、報道各社なんかでそれはもう大変な騒ぎだったんだけど、今日はとても静かだ。
1.で、地下のここが食堂か。なんか給食のおばさんみたいな人が行ったりきたりしているな。
2.おお!サンプルが現物なのはいいんだけど、皿にラップを敷いてその上にのせてあるぞ、
麺ものなんて具だけ浮かび上がった感じだ。
1.ある意味合理的なのかもしれないけど、なんかまずそうだなぁ・・・
2.あんまり品数は多くないね。定食も和・洋の2種のみで、麺は和・中の2種か。
1.この軽食っていうのがなんともいえないね。皿うどんって言えばいいのに。
2.その日によって変わるからでしょ。じゃ、僕は和麺、カレーうどんだ。
1.じゃ、僕は皿うどん。
2.うわっ!こ、このうどんのコシのなさに加えてこの辛くないカレーあん!おいしくないと噂には聞いていたけど、まさかこれほどとは・・・
1.こ、この皿うどん、麺がみんなくっついちゃってるぞ!!そして完全に均質な歯ごたえ・・・ノビるだけノビたうどんをただ炒めただけだな。
消化には良さそうだけどまるで病人食だ!!
2.こんなもの食ってちゃ、チカラもチエも出ないだろ!「国家運営の基本に関わる重要課題」に取り組まなきゃいけない人たちなのに・・・
1.こりゃ、職員が皆、電車で銀座まで昼食に行っているという噂も、まんざらウソではなさそうだな・・・