28
6月

夕刻、ぶんちん堂・書籍出版事業本部にて。

事業本部長(以下、部長):「ううむ、雨か。
湿度が低すぎるとレーザープリンタの静電気がオーバーチャージになりやすくて心臓に悪いから、ちょっとぐらい湿り気があるのはありがたいのだが、用紙が湿気ってしまうと、こんどは超絶にカールするようになり、また印刷の歩留まりが下がってしまう・・・
おい、どうだ、調子は?」

制作:「まずまずです。原稿や体裁などのノウハウが確立した「維摩経」に関しては、ご覧の通り10冊以上の在庫が積みあがりました。
「金剛経」に関しては、当初予定していなかった「般若心経」と「不思議光菩薩所説経」に加えて、それぞれの漢訳原典を同時収録することになったため、作家に前書きの書き直しを依頼せねばならず、原稿が出揃ってから目次なども調整していたため、今ようやく製本見本が一冊あがったところです。
これから最終の仕上がりチェックをし、問題がなければ本格的に印刷・製本作業に入ります。」

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部長:「おお、それは素晴らしい!
その調子でどんどん頼むよ!!
ところで2巻目の超訳・「無門関」はどうした?」

制作:「・・・実は誠に申し訳ないのですが、既に完成していた原稿のうち、目次ページのデータを作家が酔っ払った勢いで失ってしまったのですよ。
さらに不幸なことに、目次ページに関しては本部でもバックアップを持っていなかったため、作り直さなければなりません・・・」

部長:「なんだと!?
すぐにやり直させなさい!」

制作:「はい、既に再作成の依頼をしています。
ところが、本文に書き直したい部分がかなり発見されたとかで、作家が目次以前に内容全体の見直しに入ってしまったのです。
確かに初版の原稿を書いたのはだいぶ前になりますから、今の彼から見たら間違いだらけで我慢ならない部分も多かろうというのはわかるのですが・・・」

部長:「ううむ、また中途半端なことを・・・
原稿はいつになりそうなのだ?」

制作:「全く不明です。
初版が2冊残っていますから、いざとなればそれを・・・」

部長:「改訂版が製作進行中なのを知りながら、いわば旧版を出荷するというのも良心の呵責を感じるな・・・
ともかく、作家には急がせなさい。
どうせ100%のものなんか、いつまでたってもできやしないんだから、適当なところで印刷に回すように強く言っておけよ!」

制作:「了解しました。」

営業:「お願いしますよ。モノがなければ我々は仕事にならないんですからね。」

部長:「そうだとも。
・・・あれ?印刷担当者はどこへ行った?」

制作:「腹がへったとかで、メシを食いに行っちまいました。
この時間からだと、恐らく酒が入ってしまうと思うので、今日はもうここまでですね。」

一同:「やれやれ・・・」

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