超訳【金剛経】
第5話 ものごとの正しい見方について (如理実見分)
2008.10.25
スブーティたちがいまひとつピンときていない様子なのを見て、ブッダは続けます。
「・・・こらこら、なんだそのポカン顔は!
まったく、しょうがないなぁ。
なぁ、スブーティ、お前は「真実(如来)」とはどんな特徴があるものだと考えているのかな?」
スブーティ:「いやいや先生、その質問は不正確です。
なぜならば、「真実」は「特徴」などというものを通じて理解することは不可能だからです。
先生、あなたはかつてこう教えてくださったではないですか。
「「特徴がある」ということと「特徴がない」ということは、つまるところ同じことなのだ」、と。」
ブッダ:「おお、そうだったな。(笑)
よく覚えていたな、そのとおりなんだよ、スブーティ。
ありとあらゆる事象の「特徴」だと考えれられている部分は、実は全てカンチガイに過ぎないのだ。
「マボロシ」であるといってもよい。
だから、あらゆる事象を「特徴」を通じて理解しようとするやり方は間違いなのだ。
逆に「特徴」などないということが心底理解できたなら、目の前に歴然としてある「真実」の姿を、ハッキリと見ることができるハズ。
つまり、真実には「特徴がない」という特徴があるのだ!」
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【中国武術論】

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