超訳【金剛経】
第１９話 「する」ことは「しない」こと（法界通化分）
2008.12.4
ブッダは続けます。
「なぁ、スブーティ。
膨大な数の世界を全て宝物で満たし、それを仏や菩薩たちにごっそりと寄付する人がいたならば、その人は「多くのよいことをした」ことになると思うかな？」
スブーティ：「先生、それは先ほどお答えしたような気もしますが、多いどころの騒ぎじゃないですよ。」
ブッダ：「そうだったな。（笑）
そのとおり、それはとても多いのだ。
なぜかというと、「よいこと」を「する」というのは、実は「よいこと」を「しない」ことだからだ。
そうであるからこそ、「よいことをする」ことになるのだ。
もしも「よいこと」を「する」などということがあったとしたならば、それはとてもではないが、「よいことをする」とは呼べないのだ。
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【中国武術論】
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