東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。
意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。

updated 2022-06-20

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超訳【維摩経】

第50話 お見舞い集団、帰還する

2007.12.2

ちょうどその頃、世尊(お釈迦様)が説教中の町外れのマンゴー樹園に異変が起こっていました。
そのマンゴー樹園には4万人以上の聴衆がひしめきあっていたわけなのですが、突如として土地が広々と感じられるようになったのです。
そればかりか、そこにいる全員の全身が金色に輝き始めたのです。
アーナンダが思わず叫びました。
「な、な、なんじゃこりゃあ!?
なんか急にあたりが広くなったと思ったら、全員金ピカに?!
・・・世尊、これはいったいどうなっているのでしょうか?」
世尊は言いました。
「ああ、これか。
これはアレだな。維摩のオッサンがこちらにこようとしているんじゃないかな。
文殊菩薩やその他大勢と一緒に。」
世尊の推測どおり、その頃維摩は文殊に言っていました。
「というわけで、そろそろみんなそろって仏様のところに挨拶に行こうかと思うのじゃが、どうかな?」
文殊は言いました。
「いいんじゃないスか?行きましょう!」
維摩は部屋の中の全ての人と物(910万人+67万2千kmの椅子x910万脚)をヒョイと右手のひらにのせると、仏様のいるマンゴー樹園に瞬間移動しました。
仏様の目の前に突如出現した維摩は、足元にひれ伏して拝むと、時計回りに7回、仏様のまわりを回りました。
そして合掌すると、横に並んで立ちました。
菩薩たちも、大弟子たちも、帝釈天や梵天たちも、四天王たちもまた、同じようにしました。
世尊は菩薩たちに声をかけました。
「ハイ君たち、お見舞いゴクロウさんでした。もう戻っていいよ。」
菩薩たちが自分の席に戻ると、残りの諸々の人たちも、決められた席につきました。

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