昼どき!霞ヶ関放浪記

にわか役人が自らの足・眼・舌・銭を使って、霞ヶ関の昼の「真実」を暴く!!

このコラムは、2002年夏から2003年春に実施した取材に基づいて書かれています。
文中に登場する省庁名、食堂名およびメニュー内容などは、現状と異なっている可能性が高いことをご了承くださいませ。
まぁ、そんなに大きくも変わらないでしょうけれども・・・(追加取材したいなぁ)

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更新日 2022-06-02 | 作成日 2021-12-07

文部科学省本館

「食堂」(和・洋・中)

80席、カフェテリア方式
☆メニュー例:Aセット¥500、Bセット¥450、ラーメン¥250、半カレー¥200



1.虎ノ門交差点に面した古い建物、それが文部科学省だ。
2.いつも外壁に垂れ幕を下げているよね。「もっと本を読みましょう」とか。
1.今は「toto」の垂れ幕だな。あれって、トトカルチョのことだよね。要はサッカー賭博だろ?
中央官庁が率先して国民の射幸心を煽ってどうするんだ!?
2.スポーツ振興というタテマエらしいよ。
1.どっかで聞いた話だな。ああ、あれは船舶だったっけ。
2.それにしても古い建物だなぁ、中庭を取り囲んでぐるりとまるで城壁のように建物がある。
なんか意味があったのかな?この建て方。不便なだけのような気がするけど・・・
1.確か昭和8年に大蔵省の設計で建てたと聞いたことがあるよ。そういえば財務省もこんな感じの建て方だったな。
2.食堂は4階らしいよ。ほとんどの場合地下にあるのに珍しいね。
1.ん?急に赤い絨毯が敷いてあると思ったら次官室のあるフロアか・・・
2.内閣府も大臣や審議官たちのいるフロアだけ赤絨毯敷きだったな。で、途中から急に絨毯がなくなったと思ったら、そこからが一般事務官の部屋なんだよ。
1.変な気のつかい方だな。「赤絨毯こそ、政治家の花道!だから俺は、断固として赤絨毯が敷いていない道は通らないぞ!!」とか言われたわけでもあるまいに・・・
2.大企業の役員フロアが、その階だけ急にウッディな内装だったりするのと同じようなもんかな。
1.それにしても、やっぱり不便だよ、この建物のつくり。ぐるっと回って行かなければいけないんだもの。
2.・・・汚い廊下だなぁ。窓際も壁際もぎっしりと書類や箱が積上げてある。オフィスクリーンどころの騒ぎではないな。
1.確かに!民間企業ではあり得ない程だね。防災上もおおいに難ありだと思うんだけど、倉庫とかないのかな?古いから。
2.さすがにもう建て替えるらしいよ。PFI計画で「合同庁舎7号館」を建てて、会計検査院、金融庁と一緒に入るらしい。
1.ああ、PFIね。「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」に基づく奴だろ?
要するに公共事業を民間にやらせようっていうことだよね。「等」が多いのが気になっていたんだよ。
2.おお!弁当の屋台が出ている!と思ったら、そこが食堂か。遠目には普通の事務室のように見えるぞ。
1.こ、この入口の金属製の扉、手動の引き戸なのか!前に立ってもちっとも開かないと思ったら・・・
2.「日替わり定食」のことを「イベントメニュー」というんだね。「外来語の氾濫」を問題視していたんじゃないのか?この省は。
1.ラーメン、安いのはいいけど一人分ずつ茹でないでくれよ。ここだけだぞ、列ができてるの。すいているのに・・・
2.味はまぁ、普通かな。そこそこコシがある。カレーが給食みたいな味なのは、もう仕方がないな・・・
1.おお!中庭に「さざれ石」があるぞ。国家にうたわれている奴か!!産地(岐阜県)直送だって。
2.でもこれってもう充分大きくなっているから、「さざれ石」というよりは、既に「巌」だよね。
おまけになんかこのさざれ石、風化して取れそうじゃない?ぽろぽろと。
1.「郷土や国を愛する心」の涵養、しばらくは無理そうだな。・・・