好雪ひらひら
【夢魔の書】勘跡功夫
2006.6.20
○○○という老武術家は、いつも1m程の長さの石柱をひきずって歩いていることで知られていた。
彼は、足跡だけではなく、轍(わだち)などからでも、それを地面に付けた人間の「功夫」を見抜く術を会得しており、しばしば学生などが大勢通る路傍に立っては、こう呼ばわっていたという。
「最近の足跡にはロクなものがない。嘆かわしいことだ!」
ある時、若者の一人が奮起して、石柱をひきずって歩くようになったのを見た彼は、こうつぶやいたという。
「うむ、近頃の若いもんにしては、なかなかだ。」
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中国武術家である徐紀(Adam Hsu)老師の論文をご紹介。
【中国武術論】
作家による古典翻訳以外の文章です。
夢日記、怪奇体験、食べ歩き、随筆等、バラエティに富んだ独自のワールドをお楽しみくださいませ。
好雪片片
霞が関官庁街の食堂めぐり記録です。
2002~2003年の取材内容を元に書かれています。