好雪ひらひら
【夢魔の書】繁華街のビルの下
2006.11.7
京都四条の交差点付近に、「田村万ビル」という普通の古い雑居ビルがある。
そのビルの一番下の階(地下4階)は、会員制のラウンジに見せかけたカジノになっている。
ちょっと危なげな賭博が開帳されたりすることを除けば、これといって何の特徴もない普通の業務店なのだが、店の人にある合言葉を告げると、秘密の扉に案内してくれる。
目立たない小さな扉を開けると、薄闇の中に真っ直ぐ下りていく階段が続いている。
その階段をひたすら降りていくと、4~5階分も降りたところで、そこから先が土に埋まっている部分にたどり着く。
土を軽く取り払うと、蓋のようなものがあり、それを開けると、さらにまた下りの階段が続いている。
その階段を下りていくと、ちょっと今までとは違う空気の流れる空間が現れる。
一見、これまた飲食店(高級ラウンジ)風だが、此処こそ、まごうことなき地獄の入り口なのだ。
女性が数人出てきて、接遇してくれるのだが、その時の問答次第では、店の奥にある穴から真っ直ぐ地獄へと落とされてしまう。
地獄に落とされた者はどうなるのか。
彼らは様々な責め苦を受けた挙句、心臓をアズキと一緒に甘く煮込まれて、巨大な頭だけの化け物に喰われてしまうのだ・・・
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中国武術家である徐紀(Adam Hsu)老師の論文をご紹介。
【中国武術論】
作家による古典翻訳以外の文章です。
夢日記、怪奇体験、食べ歩き、随筆等、バラエティに富んだ独自のワールドをお楽しみくださいませ。
好雪片片
霞が関官庁街の食堂めぐり記録です。
2002~2003年の取材内容を元に書かれています。