ぶんのすけ文集
【夢魔の書】死者の王
2006.12.9
ある晴れた日の昼下がり。
私は買い物客や観光客でごったがえす港町を歩いていた。
(境港とかではなく、どこかアメリカ東部の町だと思う)
倉庫が立ち並ぶ大通りをゆくと、道端のあちらこちらから露天商の陽気な口上が聞こえてくる。
ひときわ大きな人だかりがあったので、ちょっとのぞいてみる事にした。
たくさんの見物客をおしのけて前まで行ってみると、なにやら黒人のオッサンが地面に置いたものを指さしながら叩き売りめいたことをやっていた。
口上もいよいよクライマックスと思われたその時、黒人が突然絶叫した。
その場に崩れ落ちるように倒れたオッサンに駆け寄ってみると、なんということだろう、既に彼は息絶えていた。
現場には場違いな腐臭がたちこめている。
おかしい。
今死んだばかりなのに・・・
ふと見ると、死体の下の地面がわずかに盛り上がると、その盛り上がりがゆっくりと露天の背後にあった倉庫の方へ移動していくのが目に入った。
盛り上がりは、シャッターの前まで来ると、静かに平らになってしまった。
何だろう?今のは・・・
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