別訳【臨済録】オレ様の話を聞け!
ファッションについて
2007.4.5
臨済和尚の演説録。「示衆」より
いいか、お前ら。
オレ様のやり方は、例えばこうだ。
デキの悪い奴らがやってきたなら、懇切丁寧に直してやる。
というか、完膚なきまでにぶち壊す!
常人の理解をはるかに超えるスピードで態度をころころ変える。
どんなトンデモナイ状況も、オレ様を追い詰めることはできない。
どんなヤツがやってこようとも、オレ様は一目でそいつを完璧に見切ることができるが、相手にはそれはムリというもんだ。
しょうがないので、オレ様は相手にわかりやすいように色々な服を着てみせる。
そうすると低能な連中は大喜びして、その服について論評を始めるというわけだ。
やれやれ!(-_-;)
こういった「めくらハゲ」の連中に限って、やれ「赤だ!」「いや白だ!」「いやいや、青とか黄色かも!」などとやかましいこと限りなしだ。
で、オレ様がその服を脱ぎ捨ててみせると、そいつらは決まってこう言うんだ。
「おお、素晴らしい!これこそ理想の境地!!」ってな。
で、オレ様がその「理想の境地」とやらも脱ぎ捨ててみせたとしよう。
そうするとどうなると思う?
かなりオモロイで!
そいつらはビックリしちまって、あちこち駆けずり回りながらこう言うんだ。
「ひえーっ!こ、この人、何も着ていないっ!!」てな。