超訳【祖堂集】
四代 クルソン仏
2010.2.1
想像を絶するほどの遥かな昔、三代ビシャフ仏が滅した後、長年月を経た頃に、クルソン(倶留孫、krakhuccanda)という名の王子が現れました。
「クルソン」とは、「しがらみを断ち切る」という意味です。
彼の一族は「カッサパ氏」と称していましたが、「カッサパ」とは「光を飲み込む」という意味で、全人類の祖先であるとも伝えられる名門中の名門であり、代々司祭をつとめる家系です。
父親は「アッギダッタ」という名で、母親は「ヴィシャーカ」といい、彼の治める国は「スクハヴァティー城」と呼ばれていました。
「アッギダッタ」とは「祈って得られた人」、「スクハヴァティー」とは「安楽」という意味です。
クルソン王子は、悟りを得て四代目の「ブッダ」となったのですが、それは次のようなものでした。
「わかったぞ!
「自分の肉体はかりそめの幻に過ぎず、実在しない」と見ることこそ、仏を見ることだ。
そして、「自分の心は操り人形みたいなものだ」と悟ることこそ、仏を知ることだ。
つまり、「肉体も心もそれ自体を成り立たせる本質を欠いている」ということを理解できた人こそが、仏であるのだ。」
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【中国武術論】

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