超訳【祖堂集】
洞山和尚、葬式を仕切る
2008.9.15
洞山和尚が自分の師匠の葬式を仕切った時の会話。
客の一人:「和尚は師匠からどのような教えを受けたのですか?」
洞山:「教え?いや、何も教わらなかったぞ。」
客:「・・・それじゃ師匠でもなんでもないじゃないですか。なんでそんなあなたが、この葬式を仕切っているのですか?」
洞山:「何も教えてはもらわなかったが、アノ人を捨ててはおけないのだよ。」
また別の客:「なんだかんだで和尚は葬式を仕切られましたが、そもそも和尚は師匠を信頼していたのですか?」
洞山:「そうだな、半分だけは信頼していたよ。」
客:「・・・なんで半分だけなのでしょうか?」
洞山:「全部信じてしまったら、かえって師匠に失礼になるからだよ。」
後日、この会話をネタにして坊主たちが一発ギャグ大会を実施しました。
司会:「さて質問です。全部信じたら、なぜ師匠に失礼になるのでしょうか?」
安国和尚:「金粉が高価なことは知っているけれど、だから眼に入れろと言われてもなぁ・・・」
白蓮和尚:「子が親に財産を相続させるというのも妙な話だろう?」
司会:「それではいったい、信頼するのはどの半分?」
鳳池和尚:「今日以降は、親子関係を一旦保留することにするよ。」
司会:「それでは、信頼しないのはどの半分?」
鳳池和尚:「それを言ってもオマエは信頼しないだろうよ。」
司会:「・・・改めて質問しますが、全部信じたら、なぜ師匠に失礼になるのでしょうか?」
鳳池和尚:「お約束でガチガチにされたら身動きとれないだろう?」
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